プロになりたい方へのアドバイス

まずプロと言っても色々なプロがいます。主に3種類です。


セミプロ 音楽でライブの出演料などのお金はもらっているが、音楽以外の仕事で生計を立てている。

インディーズ プロではあるが、深夜テレビに出るくらいのアーティストでも普段はバイトをしている場合も多い。

メジャー メジャーレーベル、もしくはメジャーレーベルの傘下のレーベルに所属、または音楽事務所に所属していてメジャーレーベルが発売元になっていて、音楽だけで生計を立てている(音楽で稼いだお金で起業している人などもいるが、基本は音楽で生計を立てている)


 当教室のプロ志望コースはメジャーでプロになりたい方を対象としています。

 はじめに言います。色々なプロがいますが、インディーズアーティストになる難易度が1だとすると、メジャーアーティストになる難易度は100だと考えてください。場合によっては1000だと言っても過言ではありません。

 インディーズとメジャーとの間の壁には、それ程の高さの違いがあります。

 インディーズでプロになるのも大変ですが、メジャーのプロになりたいとなると、少なくともインディーズでプロになるよりも100倍の努力をしなければいけないのです。

 しかしそれではメジャーのプロになるのは、ほぼ不可能に近いという事になります。そこで重要なのが、どうやったらプロになれるかというプロセスを知り、要領良く学び、そして要領良く練習をするという事です(練習方法につきましてはこのブログ記事では省略をします)


それではメジャーのプロになるにはどの様な審査を受けるのでしょうか。主に2種類です。


デモ音源審査 昔はメジャーレーベルもいきなり実技審査によるオーディションをするという事がよくありましたが、ネットが普及した現在では、まずはオンラインでオーディションに応募した際にデモ音源を送り、デモ音源審査に受からなければ実技のオーディションは受けれないという場合が殆どです。

 メジャーレーベルのオーディションも、まずはデモ音源審査から受ける事になります。

 デモ音源審査で重要な事は、まずは減点箇所が無いという事です。1箇所、音を外したくらいならバレないと思っている様では落ちます。デモ音源は送るまでに何度でも録り直せます。なぜ1箇所、音が外れた音源を送ってきたのか?音が外れた音源を送ってきたという事は、本人に音を外したという自覚が無いという評価になります。


 この私が歌唱指導とレコーディングディレクターをした当教室の生徒が歌った音源を聴いてください(トップページにも同じ音源を貼っています)

 聴いて分かる様にほぼ減点箇所がありません。

 何故なら才能がある生徒でプロ志望でしたので、1曲の課題曲を1行1行チェックしながら、1年間ずっと同じ課題曲で厳しく教えたからです。1曲を1行1行、何周チェックしたかも覚えていない程に徹底した指導をして歌を完成させました。

 1行1行チェックしながら指導したと聞くと丁寧で親切なレッスンと思われるかもしれませんが、生徒からすれば1フレーズ毎に何十回も先生からダメ出しを出されたという事です。教わる方も、そして教える方も大変な忍耐が必要でした。

 しかしこれこそがプロ志望の方の為の指導法です。そして要領の良いレッスンです。

 これで当教室のプロ志望コースを受けて、本人が厳しい指導に耐えて、言われた事をちゃんとやり、努力さえすれば、厳しいデモ音源審査は通過する事が出来るという事が解ってもらえると思います。


オーディション 実技審査によるオーディションです。

 オーディションは人前で歌い慣れている、ラップし慣れている、ライブ経験が豊富な人が有利です。

 つまり数多くのライブをこなしステージの場数を踏み、場慣れをしているという事です。


 ここで当教室の方針とぶつかります。

 それは当教室はライブ発表会をあまりやらないという方針だからです。

 つまりデモ音源審査に重きを置いています。

 

 なら何故、当教室がライブ発表会をあまりやらないのか?

 それはトップページに書いてある様に、レッスンがライブ発表会のリハーサルになり、基礎から建設的に教える事が出来ないからです。それではまずメジャーのデモ音源審査には受かりません。

 そしてハッキリ言えば、音楽教室が年に何回もライブ発表会をやり、そのステージで場数を踏んで、レッスンがリハーサルになってしまった結果は、良くてもインディーズのプロ、またはセミプロにしかなれないと経験上ほぼ断言できます。


 ではどうしたら良いのか?


 まずレッスンはデモ審査に受かる為に受講してください。

 デモ音源審査に受かるだけの実力があれば、あとは人前で歌い慣れていたり、ラップをし慣れてさえいれば良いのです。

 デモ音源審査に受かるというのは大変な事です。そしてそれにより初めて突破口が開かれます。デモ音源審査にさえ通れば、レコード会社や音楽事務所の人に直接、歌やラップを聞いてもらえます。

 あとは実技のオーディションで実力を発揮出来れば良いのです。

 実技審査のオーディションに受かる為の場慣れは、ご自身でライブハウスやクラブで、アマチュアからステージ経験を積んでください。自分でライブに出演する以上は自己責任です。その他力本願ではない自己責任である事こそが大切なのです。

 レッスンも同様です。「プロ志望コースを受けているからプロにしてください」という様なお客様態度では、恐らくプロにはなれません。先生とお客様ではなく、先生と生徒、もっと言えば師弟関係でレッスンを受けなければ、プロになれる程には上手くはなれません。


 しかし意外に難しい事ではないという事が、ご理解頂けると思います。本気でプロになりたいのであれば、これくらいの事は出来るはずです。

 よく誰々はアマチュア音楽活動なしにメジャーデビューしたから、自分もアマチュア音楽活動をしないでプロを目指すという様な事も聞きます。

 それはそれが珍しいから騒がれるのです。ただでさえデモ音源審査やオーディションに受かるという事は難しい上に、珍しい形でデビューをしたアーティストの真似をすれば、更にプロになれる可能性を自分自身で潰しているのです。つまり自分で自分の首を絞めているという事です。

 意外に楽をしてプロになろうという人は多いのです。

 もちろんそういった人達でプロになった人に私は会った事がありません。

 要領良く学んだり、練習するのと、楽をするというのとでは全く別の話なのです。


 ここからは少々辛口です。

 もっとも自分自身で音楽活動をする勇気や、やる気が無く、人前で歌ったり、ラップしたりするのを慣れる為に、音楽教室のライブ発表会に頼るという時点で、メジャーのプロになるのは難しいです。

 音楽教室のライブ発表会に出演するのは敷居が低く、失敗しても先生が悪いだのと人のせいに出来ます。そんな姿勢でプロになろうなんていう事は甘え以外の何ものでもありません。自分で行動に出れない人は音楽の世界では通用しません。

 メジャーは、そんな甘い世界ではありません。


 しかし当教室の数少ないライブ発表会は、オーディションに役立ちますので参加してください。

 問題は、年に何度もライブ発表会をやってくれる音楽教室を選んで、その甘やかされた環境で音楽活動の経験を積もうという甘い考えの人達が多いという事です。それはお遊びです。自分の力でステージに立たなければ修行とは言えません。

 ライブハウスやクラブでライブに出演するのにも、場所やイベントによりけりですが、大体の場合はアマチュアが出演できるお店やイベントでは、メジャーレーベルのデモ音源審査よりは敷居の低いデモ音源審査があります。そこから自力で勝ち取らなければいけません。

 これは本当に場所やイベントによりけりで、プロしか出演できないお店やイベントもあれば、ほぼ無審査で出演できるお店やイベントもあります。

 但し、会場を貸し切って行ったライブは、大体の場合、お金さえ払えば誰でもステージに立てますので除外します。

 話を戻し、音楽教室のライブ発表会はレッスンの一環でなければいけません。音楽教室は年に何度もライブ発表会をやる場所ではなく、音楽を学ぶ場所だからです。音楽を学ぶ事が最優先でなければいけません。

 当教室のライブ発表会はライブ実習であり、レッスンの一環です。

 今はレコーディングシンガー/ラッパーですが、若い頃はライブシンガー/ラッパーでしたので、ライブでの人に聴かせる為の歌い方、ラップの仕方という、実技審査のオーディションに役立つテクニックをレッスンでお教えします。

 またシンガーやラッパーのライブパフォーマンスの指導経験も豊富です。


 最後にこのブログ記事でアドバイスする事があるとすれば、見られて緊張をして実力を発揮できないというのは、見られていると思うからです。受け身の姿勢で見られていると思うのではなく観せる。もっと言えば魅せるという程の積極性が必要です。

 更にはオーディションやライブでは見せつけるくらいの気持ちでパフォーマンスをした方が良いです。その為にはレッスンを真剣に受けて、見せつけられるくらいの実力がつくまで練習をして、自力でライブに出演して人前でパフォーマンスをする場数を踏む事が大切です。

 失敗を味わう事も大切です。自力でライブに出た以上は誰のせいにも出来ません。そして、そういう環境でステージの場数を踏んでこそ、オーディションで実力を発揮できます。


 ちょっと辛口になりましたが、メジャーのプロになる為には以上の事が出来れば、プロになれる可能性は高くなります。

R&Bボーカルレッスン、ラップレッスン|Triple M music art Class(ブラックミュージック研究所)

洋楽ブラックミュージック専門のオンライン音楽教室 ブラックミュージック研究所は、 黒人音楽の歴史とサウンド、黒人の発声法と歌唱法、ラップのフロウを長年研究しています Triple M music art Classは、 洋楽ブラックミュージック専門のボイストレーナーのNaoya Moroによる ボイストレーニング主体の R&Bボーカルレッスン、ラップレッスン 2024年に再開講

0コメント

  • 1000 / 1000