ソウルミュージックのマウスレゾナンスのパイオニア

 ソウルミュージックのマウスレゾナンスのパイオニアは、1967年にソウルシンガーとしてデビューした、元祖ソウルマンのサム・クックです。

 サム・クックは、ソウルシンガーとしてデビューする前は、ソウル・スターラーズというゴスペルグループのリードシンガーとして、既に人気がありました。

 ソウル・スターラーズは人数的に、4人組のカルテットではないのですが、ジャンル的にはゴスペル・カルテットです。

 聴いて解る様に、サム・クックの歌唱法は、ソウル・スターラーズの時代に既に完成されていました。声も独特の歌い回しもソウルシンガーとして活躍していた時と、ほぼ同じです。

 サム・クックは、元はアフリカの発声法のマウスレゾナンス主体のシンガーですが、ゴスペル時代は、がなり声のネイゾルのシャウトも使っています。そしてマウスレゾナンス主体のシンガーは、若干、パワフルな声のネイゾルのクライングと組み合わますので、サム・クックも同様です。

 特にイントロのマウスレゾナンスがディープです。本編はシャウト主体ですが、全体的に名歌唱です。

 ソウル・スターラーズはテキサス州出身のゴスペルグループです。

 音源は1956年の曲です。


ソウル・スターラーズ

 そしてサム・クックの1957年のデビュー曲です。

 デビュー曲にして、ビルボードで1位を記録しました。

 この曲でサム・クックは、元はアフリカの発声法のマウスレゾナンスを主体に、若干、パワフルな声のネイゾルのクライングを組みわせて歌っています。

 例を挙げると、歌い出しの"Darling"や”I know"というフレーズは、マウスレゾナンスオンリーという感じで、パンチと高揚感のある歌声です。

 ゴスペル時代に比べると、若干ポップな曲ですが、後にゴスペル時代よりもディープだと言っても良い名曲を歌います。

 サム・クックは南部のミシシッピ州産まれですが、北部のイリノイ州シカゴで育ちです。

 音源は1957年のデビュー曲である大ヒット曲です。


サム・クック

 そしてこの曲が、そのディープな名曲です。

 サム・クックの曲で現代でもよくカバーされるのが、1964年のこの曲です。

 1964年と言えば、キング牧師の公民権運動の最中の曲です。

 この曲はその時代に、サム・クック自体が黒人である事を理由に不当な差別を受けて、本人が書いた曲です。

 サム・クックは、シンガーソングライターですので、殆どの曲を本人が書いています。 

 直訳すると「変化は来る」というタイトルですが、歌詞もディープです。

 マウスレゾナンスも深みを増していて、パワフルな声のネイゾルのクライングも若干組み合わせていますが、本当に若干という感じで、マウスレゾナンスオンリーに近い歌声でディープです。

 マウスレゾナンスのトーンは、明るい、暗いというよりは、ディープという一言に尽きます。

 マウスレゾナンスにはクリアな声と、おじさんやおばさんの様なダミ声の2種類がありますので、この曲でのサム・クックはダミ声ではありませんが、深みのあるハイトーンなマウスレゾナンスでの歌声ですので、おばさんの様な声のマウスレゾナンスを使っています。

 マウスレゾナンスは、こういう声も出せるという見本的な歌声の曲です。さすが元祖ソウルマンです。

 音源は1964年の曲です。


ディープに歌うサム・クック

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