ブルースのウィスパーボイスのパイオニア達

 モダン・ブルースのウィスパーのパイオニアは、そのモダン・ブルースを作り出した、T-ボーン・ウォーカーです。

 T-ボーン・ウォーカーは、ハスキーな声のネイゾルのウィスバーボイスと、パワフルな声のネイゾルのクライングを組み合わせています。

 T-ボーン・ウォーカーはモダン・ブルースの父と称され、ブルースで初めてエレキ・ギターを使った事でも有名です。

 T-ボーン・ウォーカーと言えば1947年の"Call It Stormy Monday (But Tuesday Is Just as Bad)"があまりにも有名ですが、いかにもウィスパーという"I Know Your Wig Is Gone"を選曲しました。

 この曲でT-ボーン・ウォーカーは、クライングはあまり強く使わずに、そこまでパワフルな声ではなく、ウィスパーを前面に出した軽快な歌い方をしています。

 T-ボーン・ウォーカーはテキサス州産まれです。

 音源は1947年の曲です。


T-ボーン・ウォーカー

 そしてシカゴ・ブルースのウィスパーのパイオニアと言えば、ジミー・リードです。

 ジミー・リードは、ハスキーな声のネイゾルのウィスバーボイスと、元はアフリカの発声法のマウスレゾナンスを組み合わせています。

 ジミー・リードはギターとハーモニカを演奏しますが、いわゆるマディ・ウォーターズの様なエレキギターとブルースハープをフィーチャーした、エレクトリックなシカゴ・ブルースとは違いフォーク寄りのブルースです。

 ジミー・リードは南部のミシシッピ州産まれで、北部のイリノイ州シカゴに移住しました。

 音源は1957年の曲です。


ジミー・リード

 そして更にルーツを辿ると、戦前ブルースの盲目のブルースマン、ブラインド・ウィリー・ジョンソンの"Dark Was the Night, Cold Was the Ground"に辿り着きます。

 よって戦前ブルースのウィスパーのパイオニアはブラインド・ウィリー・ジョンソンです。

 この曲でブラインド・ウィリー・ジョンソンは、ハスキーな声のネイゾルのウィスバーボイスと、パワフルな声のネイゾルのクライングを組み合わせています。

 ブラインド・ウィリー・ジョンソンはテキサス州産まれです。

 音源は1928年の曲です。


ブラインド・ウィリー・ジョンソン

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