トランペットのパイオニア達 リング・シャウト、戦前ブルース

 まずは、奴隷時代から、シャウトと同じ原理の発声法のトランペットが使われていたという事が解る動画です。

 ゴスペルのルーツのジュビリー、ジュビリーのルーツの黒人霊歌、その黒人霊歌の更にルーツである、奴隷制のあった南部のサウス・カロライナ州とジョージア州、フロリダ州にまたがる、シー・アイランド(シー諸島)で誕生したリング・シャウトの動画です。

 動画は、奴隷時代から口承で歌い継がれてきた賛美スタイルです。また円(リング)を描く様なダンスも代々受け継がれてきました。

 黒人霊歌は奴隷時代のブラックミュージックを知るのに大変に貴重な資料であると同時に、現在でも歌い継がれています。

 動画はジョージア・シー・アイランド・シンガーズが、リング・シャウトを実演している1963年の動画です。


リング・シャウト

 さて、R&B(リズム&ブルース)のルーツのブルースでのトランペットのパイオニアは、戦前ブルースの伝説のブルースマン、ロバート・ジョンソンだと書きましたが、これがその曲です。

 この曲はいわゆるブルースの曲ではないのですが、シャウトと同じ原理の発声法のトランペットが使われています。27歳の若さで他界したロバート・ジョンソンの数少ないレコーディングで残された曲の1曲です。

 ロバート・ジョンソンは南部のミシシッピ州産まれで、南部のテネシー州メンフィスで幼少期を過ごしました。しかし家庭の事情でアーカンソー州や再度ミシシッピ州に移り住んだりして育ちました。前述の様に、南部のテネシー州メンフィスを最北端に、黒人差別の酷かった三角地帯、ミシシッピ・デルタがあり、ミシシッピ・デルタの戦前ブルースは、デルタ・ブルースと呼ばれています。ロバート・ジョンソンは生い立ちからして、典型的なデルタ・ブルースのブルースマンであり、デルタ・ブルースを代表するブルースマンです。

 音源は1937年の曲です。


ロバート・ジョンソン

R&Bボーカルレッスン、ラップレッスン|Triple M music art Class(ブラックミュージック研究所)

洋楽ブラックミュージック専門のオンライン音楽教室 ブラックミュージック研究所は、 黒人音楽の歴史、黒人の発声法と歌唱法、ラップのフロウを長年研究しています Triple M music art Classは、 洋楽ブラックミュージック専門のボイストレーナーのNaoya Moroによる ボイストレーニング主体の R&Bボーカルレッスン、ラップレッスン 2024年に再開講

0コメント

  • 1000 / 1000